I N T R O D U C T I O N

20XX年、政府は禁煙法を制定。
翌年、同法が施行されると街の風景は一変した。
紫煙の立ちこめるバーは消え、
人々は労働のあとの一服に代わるものを
求めて路地をさまよった。
そんな中、ひとりの男トラカゼが立ちあがる。
トラカゼは『労働者に煙草を』という言葉を掲げ、
反禁煙法組織を立ちあげた。
その組織は煙草復権へのシンボルとなり、
いつしか【ゴールデンシガー】と呼ばれるようになる。

――15年後。
ゴールデンシガーが守る町、シロサカは栄えていた。
ゴールデンシガーが闇煙草を流通させ、
労働者の勤労意欲を支えているおかげだ。
政府のみならず健康推進派から
命を狙われるゴールデンシガー。
創設者であるドン・トラカゼが死去したことにより、
その動きは更に増すことになる。
ドンの意志を受け継ぎ、ゴールデンシガーを
背負って立つふたりの男、
ツルギとヒジリ。
彼らは部下であるミツバとダイヤをつれて、
今日も町を駆ける。
シロサカの平穏のために――。